高齢者の運転で事故を起こす前に免許を返納する
だんだんと超高齢者社会に近づきつつある日本。
団塊の世代が60代後半を迎え高齢運転者も増加中、高齢者の事故もニュースで取り上げられています。
あるアンケートでは80歳以上の高齢ドライバーの72%が運転に自信があると答えたそうです。
このサイトではそんな高齢運転者で免許を自主返納しようか迷っている人に得られるメリットやデメリットを紹介します。
そして、高齢な親の運転が心配な人が円満に免許の返納をうながす時の参考になればと思います。
体の衰えは数十年かけてゆっくり進行するので、意外と自分では安全運転ができるつもりでも周りから見るとヒヤヒヤするということも多くあります。
自覚症状がないことも多い認知症と認定された場合原則的に車の運転はしてはいけません。
しかし、認知症と診断される一歩手前、病院に行けば認知症と診断される高齢者ドライバーもいるのが実情です。
定年まで働いてゆっくりできる老後、事故で自分や他人を傷つけるだけて自信も信頼もすべてを失うことに。
高齢者の事故
高齢者の事故について、そもそもなぜ高齢者の運転は危なくなるのかと言うと
・視力の低下で周辺の情報を見落とす
・反射神経が悪くなる
・体力の低下で誤操作が増える
車はとても便利ですがスピードが出た状態で人にぶつかれば死に至らしめる凶器にもなりえます。
身体の衰えは本人が気づきずらく、たまたま事故にならなかっただけの危険な場面があっても『事故が起きてないから大丈夫』と自覚症状がない場合が多いです。
リスク
高齢者が車に乗り続けることでどんなリスクとデメリットがあるかについて紹介します。
車を維持する費用
車を維持する費用をJAが発表していたので乗せておきます。
自動車の1年間維持費(参考価格) | ||
項目 | 普通車 コンパクトカー(1.5L) | 軽自動車 |
自動車税 | 34,500円 | 10,800円 |
重量税 | 16,400円 | 12,300円 |
車検、点検整備費 | 48,000円 | 40,000円 |
任意、自賠責保険 | 97,806円 | 92,422円 |
燃料費 | 103,836円 | 83,148円 |
駐車場代 | 144,000円 | 144,000円 |
合計 | 444,542円 | 382,670円 |
普通車はもちろん、安い軽自動車でも意外と費用がかかりますよね。
上記の合計を12で割れば月の維持費も出ます。
例えば、普通車のコンパクトカー(1.5L)なら月の維持費として3万7千円ほどかかっています。
田舎の持ち家だと駐車場代はかからないなどあると思うので多少変更して
『これぐらいお金がかかっている。免許を返納して車に乗らないとそのお金が美味しいものを食べたり旅行に行くのに使えるよ。』
と話してみるのも有効です。
その場合は車が運転できなくなることの不便さを解消する必要があります。
家族で空いてる人が車を出すなど支えるや車以外の移動手段を使ってもらうなどです。
車以外の移動手段としてはバスや電車、タクシーがありますが免許を返納すると優遇されるので次で紹介します。
免許返納のメリット
僕は住んでいるのが地方なので、車が無いと買い物や病院に行くのに困る!!と、なりますが免許を自主返納すればそういった人への優遇も県ごとに準備されています。
長くなるので詳細は他のページにまとめますが一部を紹介すると
・引越し代金の割引
・ホテルのレストランでの割引
・定期預金の金利優遇
・セコム 加入料金割引
・タクシーやバスの割引
車の運転をやめて健康のためにバス停や駅まで歩くというのも、一つ選択肢に入れてもいいかと思います。
僕の地元、九州の大分県だったらこういったポスターも出てました。

ただ、この特典は高齢者でも免許の更新期間が切れた人や違反して免許が停止されている人は受けられないので自主返納する必要があります。
身分証として運転免許しかない人も免許を自主返納すると身分証にも使える『運転経歴証明書』を受け取れます。
すでに返納した人も5年以内なら申請できます。
免許 返納 代理
運転免許の返納は代理でできます。
ただ、本人の委任状と電話確認があるので返納する場合はちゃんと話し合い、説得する必要があります。
乗らない車を売るなら一括査定
免許を返納すると決めたら、今ある車は売ってしまった方がいいです。
早く売った方が高く売れるのはもちろんのこと、車があると未練が出ます。
複数社の査定会社に見積もりを取ってもらうことで一番高く売ることができます。
高く売れたお金は思い出を作るための旅行やパーティーなどで使い車に乗れなくなった寂しさを紛らわしてあげましょう。
飲酒運転も無くなるので、お酒や趣味になりそうな盆栽などを送ってあげるのもいいですね。

運転するなら保険の見直し
免許を返納せずに車に乗り続けるなら、高齢による事故のリスクがも考慮し自動車保険の見直しはした方がいいです。
特に、年金だけで生活している高齢者は『無職』の扱いになるので、万一の場合を考えると人身傷害補償だけでなく搭乗者傷害補償を付けないと十分とは言えません。
『保険スクエアbang』なら自動車保険プランの無駄を削り必要な部分を厚くし、自分の現状にあった最適な保険をソニー損保、チューリッヒ保険、SECOM、全労災など 最大で17社から比較検討できます。

リースのサポートカーを数年乗って事故率を減らす
なかなか決断できずに運転をあと数年するのならサポカー(サポートカー)に乗り換えるとブレーキとアクセルのふみ間違いや、衝突回避の補助機能があるので事故の発生率が下がります。
さすがにあと何年乗るかわからないのに新車を買いなおすのはもったいないので、今ある車を売ってリースに変えてみるという選択肢もあります。
車に乗らなくても保険の見直し
免許を返納する場合も、車に乗らなくなれば保険料が安くなる場合もありますし、定年を過ぎてから保険の見直しをしてない人もこれをきっかけに相談してみるのをおすすめします。
子供が成人しているのに高額な死亡保障はいらないですよね。

【まとめ】
高齢者(親など)の運転が危ないと感じたら免許返納を一緒に考える
免許を返納することでと特典が得られる
車に乗り続けるなら保険の見直しは大切